あさり百想園(サクラ・アジサイ見本園)

室内展示を行っている新光南会館の裏手にあるお庭です。ここは北海道の管理地ですが、小樽・朝里のまちづくりの会が小樽市を介して使用許可をいただき、2016年秋から造園を行いました。

この土地は遊歩道と同じく、表土が薄く掘れば川石がゴロゴロ出てくる荒れ地で、一面にイタドリとクズが繁茂していました。2016年秋に重機で表面を削り、そこにトラックで客土を入れ、その後はまちづくりの会員が本当に手造りで花壇を作って、サクラとアジサイ苗を植え込んでいきました。2020年4月には雑草避けシートを敷いて通路を整備し、花壇の周囲にブロックを埋める作業(当然手作業)を行って、今ある姿になりました。

園内の記念碑は2019年春にまちづくりの会の20周年を祝って設置した記念碑「あさりの碑」で、小樽在住の彫刻家・鈴木吾郎先生の作品。正面の碑文は、まちづくりの会の桜植栽に深い関心を寄せて毎年のように訪問し、勉強会を開いてくださる松前城公園の桜守・浅利正俊先生の寄稿です。

あさりの碑
福禄寿

園内には、27種類の桜と、92品種約280株のアジサイが植栽されています。すべて、まちづくりの会がリバーサイドフェスティバルの収益金などで購入し、アジサイは何年もかけて挿し木で増やしたものです。地域の皆さんと大切に育ててきた成果となっています。

アート展の開催期間中は、中咲き、遅咲きの桜がご覧いただけます。どれもまだ若い木なので、花を近くで観察していただけます。八重桜の「関山」は遊歩道の並木にもなっていまし、「普賢象」「福禄寿」「天の川」「楊貴妃」「八重山古志」「御殿場桜」が見頃で、「陽光」「雅」「オヒョウ桃」が終盤となっています。このあとは「兼六園菊桜」がゆっくりと開花を進めて行きます。

アジサイは6月中旬から色づきはじめ、7月中〜8月上旬に最初の満開を迎えますが、その後も秋色の美しいアジサイが園内の冬囲いを行う11月上旬まで、長く咲き続けます。

小樽・朝里のまちづくりの会のホームページには「花部会」の活動で、百想園の様子がご覧いただけます。「百想園のカテゴリー・リンク」https://asari.cc/press/category/hana/hyakusouen/

また、今年の春から設置した樹木札の一覧はこちらからPDFでもご覧になれます(ファイルは7.7MBありますので読み込みに少し時間がかかります)。「百想園アジサイ樹木札一覧」https://asari.cc/pdf/ajisaimap2020.pdf

アート展では地域住民の作品展「巷の巨匠展」の会場になっている部屋の窓から、百想園が見えて、観覧帰りにお立ち寄りくださる方が増えました。展覧会後も園内はいつでも散策できますので、是非遊びに来て下さい。

これから開花が進む兼六園菊桜
まっすぐ上向きに咲く天の川
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